カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「氷菓/米澤穂信」の感想と紹介

124.氷菓/米澤穂信 全ては主観性を失って、歴史的遠近法の彼方で古典になっていく。(p.122) 氷菓 「古典部」シリーズ (角川文庫) 作者:米澤 穂信 KADOKAWA Amazon 成り行きで高校の古典部に所属することになった主人公は、日常の中で起こる不思議な出来事…

「永遠の森 博物館惑星/菅浩江」の感想と紹介

123.永遠の森 博物館惑星/菅浩江 永遠の森 博物館惑星 作者:菅 浩江 早川書房 Amazon 地球の衛星軌道上を浮かぶ、全世界のありとあらゆる芸術品が収められた博物館惑星で、芸術に触れた人々の想いを解き明かす、菅浩江の短編SF小説。 博物館惑星「アフロディ…

「天使のナイフ/薬丸岳」の感想と紹介

121.天使のナイフ/薬丸岳 「国家が罰を与えないなら、自分の手で犯人を殺してやりたい」(p,64) 天使のナイフ (講談社文庫) 作者:薬丸 岳 講談社 Amazon 中学生に妻を殺された主人公は、四年後、犯人の一人が殺されたことで疑惑の男となりながらも、闇に隠…