カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「タルト・タタンの夢/近藤史恵」の感想と紹介

181.タルト・タタンの夢/近藤史恵 白い皿の上で、アイスクリームは静かに溶けていく。まるで、魔法が解けるように。(p.48) タルト・タタンの夢 〈ビストロ・パ・マル〉 (創元推理文庫) 作者:近藤 史恵 東京創元社 Amazon 商店街にひっそりと佇むフレンチ・…

「鎌倉うずまき案内所/青山美智子」の感想と紹介

180.鎌倉うずまき案内所/青山美智子 「ただ俺は、流れ着いた先での、そのつどの全力が起こしてくれるミラクルを信じてるんだ。思いがけない展開で次の扉が開くのがおもしろいの。」(p.56) 鎌倉うずまき案内所 (宝島社文庫) 作者:青山 美智子 宝島社 Amazon…

「浅草ルンタッタ/劇団ひとり」の感想と紹介

179.浅草ルンタッタ/劇団ひとり お雪のピアノに合わせて舞台上で季節が過ぎていく。劇場の天井の澄み切った青空から光が降り注ぐ。音が光になり、光が歌になる。(p.113) 浅草ルンタッタ (幻冬舎単行本) 作者:劇団ひとり 幻冬舎 Amazon 煌びやかな遊郭が立…

「少女七竈と七人の可哀想な大人/桜庭一樹」の感想と紹介

178.少女七竈と七人の可哀想な大人/桜庭一樹 「ほんのすこぅしだったら」むくむくがつぶやいた。誰にともなく。「なんでも許せる気がしてしまう」(p.70) 少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫) 作者:桜庭 一樹 KADOKAWA Amazon 旭川の街で生まれ育っ…