カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「アイネクライネナハトムジーク/伊坂幸太郎」の感想と紹介

153.アイネクライネナハトムジーク/伊坂幸太郎 「いいか、後になって『あの時、あそこにいたのが彼女で本当に良かった』って幸運に感謝できるようなのが、一番幸せなんだよ」(p.28) アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫) 作者:伊坂幸太郎 幻冬舎 Ama…

「喜嶋先生の静かな世界/森博嗣」の感想と紹介

152.喜嶋先生の静かな世界/森博嗣 「既にあるものを知ることも、理解することも、研究ではない。研究とは、今はないものを知ること、理解することだ。それを実現するための手がかりは、自分の発想しかない」(p.109) 喜嶋先生の静かな世界 The Silent World…

「ムゲンのi/知念実希人」の感想と紹介

151.ムゲンのi/知念実希人 本来、夢っていうものはすぐに醒めるものだ。もっと脆くて儚いものだ。(p.58) ムゲンのi : 上 (双葉文庫) 作者:知念実希人 双葉社 Amazon ムゲンのi : 下 作者:知念実希人 双葉社 Amazon 永久に眠り続ける病気を発症した患者…

「六人の嘘つきな大学生/浅倉秋成」の感想と紹介

150. 六人の嘘つきな大学生/浅倉秋成 誰もが胸に『封筒』を隠している。それを悟られないよう、うまく振る舞っているだけ。(p.234) 六人の嘘つきな大学生 (角川書店単行本) 作者:浅倉 秋成 KADOKAWA Amazon 瞬く間に世間の羨望を集めたベンチャー企業の最…

「ベルリンは晴れているか/深緑野分」の感想と紹介

149.ベルリンは晴れているか/深緑野分 爆弾の炎がいかに街を焼き、醜い姿に変えようと、夏の青い夜は美しい。(p.18) ベルリンは晴れているか 作者:深緑野分 筑摩書房 Amazon 第二次世界大戦で敗れたことにより連合国軍の統治下に置かれたドイツで、17歳の…