カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「金の角持つ子どもたち/藤岡陽子」の感想と紹介

167.金の角持つ子どもたち/藤岡陽子 「おれだけが感じていることだと思うけど、角は子どもたちの武器なんだ。自分の力で手にした武器だ。金の角はきっと、あの子たちの人生を守ってくれる」(p.255) 金の角持つ子どもたち (集英社文庫) 作者:藤岡 陽子 集英…

「ソロモンの偽証/宮部みゆき」の感想と紹介

166.ソロモンの偽証/宮部みゆき 声が伝わる。空を飛び交う。行っては戻り、戻ってはまた投げ返される。心を乗せ、時には取りこぼしながらも。想いを告げ、時には嘘を交えながらも。(第1部 上 p.408) ソロモンの偽証 第I部 事件 上 作者:宮部 みゆき Audibl…

「闇に香る嘘/下村敦史」の感想と紹介

165.闇に香る嘘/下村敦史 「完全な暗闇に思えても、必ず光は存在する。それに気づかないと、自分で自分を不幸にしていくだけなんだろう。」(p.245) 闇に香る嘘 (講談社文庫) 作者:下村敦史 講談社 Amazon 両目を失明した主人公は、今まで兄だと信じていた…

「夜市/恒川光太郎」の感想と紹介

164.夜市/恒川光太郎 やがて夢は現実にとすりかわる。(p.63) 夜市 (角川ホラー文庫) 作者:恒川 光太郎 KADOKAWA Amazon この世のものではない妖怪たちが、様々な品物を売る「夜市」に紛れ込んだ人々の儚い人生が描かれる、恒川光太郎のホラーファンタジー…