カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「少女/湊かなえ」の感想と紹介

175.少女/湊かなえ 死は究極の罰ではない。ならば、死とは何だ。(p.118) 少女 (双葉文庫) 作者:湊かなえ 双葉社 Amazon 人が死ぬ瞬間を見たいと願った二人の少女は、互いにすれ違いながら、それぞれが思い描く「死」と言う存在に立ち向かっていく、湊かな…

「神去なあなあ日常/三浦しをん」の感想と紹介

174.神去なあなあ日常/三浦しをん 「手入れもせんで放置するのが『自然』やない。うまくサイクルするよう手を貸して、いい状態の山を維持してこそ、『自然』が保たれるんや」(p.156) 神去なあなあ日常 (徳間文庫) 作者:三浦 しをん 徳間書店 Amazon 都会で…

「嘘の木/フランシス・ハーディング」の感想と紹介

173.嘘の木/フランシス・ハーディング 嘘は暗い緑色の煙となって家のまわりをかすみのようにとり囲み、ささやきあい不思議がりおびえる人々の口からこぼれ落ちる。(p.238) 嘘の木 (創元推理文庫) 作者:フランシス・ハーディング 東京創元社 Amazon 世間の…