カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

「その可能性はすでに考えた/井上真偽」の感想と紹介

19.その可能性はすでに考えた/井上真偽

 

 「『奇蹟』は世界で最も美しい真実です」(p.79)

 

その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

 

この世に奇蹟があることを信じる探偵が、カルト宗教団体の集団自殺の事件の真相を巡ってあらゆる仮説を論破していくミステリー小説。


主人公である探偵がロジックでは説明できない奇蹟を信じるというのが斬新な設定で新鮮だった。


とんでもない推理が繰り広げられても、0.1%の可能性があるならそれは仮説としてまかり通る。


それに対して主人公が仮説の穴を理詰めで潰していく展開が面白い。

同じ世代の人には分かるかもしれないけど逆転裁判とか思い出した。


登場人物はキャラが濃い目で美男美女揃い。映像映えしそうです。

 

では次回。