カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

「四畳半神話大系/森見登美彦」の感想と紹介

31.四畳半神話大系/森見登美彦

 

「成就した恋ほど語るに値しないものはない」(p.94)

 

四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

 

 

薔薇色のキャンパスライフを想像しながらも、程遠い現実を四畳半で過ごす私と個性豊かな登場人物が繰り広げる青春SF小説


1回生の頃に戻って大学生活をやり直したいと思う主人公は、別々のサークルに入った4つのパラレルワールドで何とかして夢見る大学生活を手に入れようとする。


しかし、悪友の小津や自由の象徴の樋口さん、酒癖の悪い羽貫さんなど、一癖も二癖もある面々と共に平行世界で様々な事件に巻き込まれてしまう。


主人公のひねくれ具合もさることながら、小津も負けず劣らずひねくれているので、足の引っ張り合いが尋常ではない。


そして、そんな2人に呆れる明石さんがすこぶるかわいい。


アニメ化もされており、そちらの方も素晴らしい出来なのでぜひ見て欲しい。
浅沼さん以外に私の役を出来る人はいないんじゃないか。


それはともかく、明石さんと古本屋を巡りたい人生だったな。

 

では次回。