カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

「ミミズクと夜の王/紅玉いづき」の感想と紹介

34.ミミズクと夜の王/紅玉いづき

 

「あー、あたし、しあわせで死んじゃいそうよ」

死にたがり屋の小さな少女はそうして笑う。(p.33)

 

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

 

 
奴隷だった少女ミミズクが迷い込んだ魔物が住む森で夜の王と出会い、自らを食べて欲しいと懇願する、紅玉いづきが送るファンタジー小説


ライトノベル原作だけども、絵本やお伽話のような不思議な世界観で構成されている。


ミミズクのどこまでも真っ直ぐで無邪気で純粋な気持ちと夜の王の不器用な優しさが身に染みる。登場人物もみんな誰かの為を想っている。


なりたいものになることは難しくて、そのために今の幸せを捨てることはもっと難しい。


あまり本を読んだことのない人に読んでもらいたい本です。

 

そして、作者のあとがきも良いので最後まで読んでくださいね。

 

では次回。