「君はルートだよ。どんな数字でも嫌がらず自分の中にかくまってやる、実に寛大な記号、ルートだ」(p.45)
80分しか記憶を保つことができない博士と、家政婦の私、その息
事故により記憶がリセットされてしまう博士のもとに家政婦として
博士はいつも彼らに数字を尋ねた。
数字を介した会話が彼にとっての交流だった。
博士の話す数学は高校で習うような理屈っぽく小難しいものではなく、純粋で美しい
でも、この作品の主題は数学の知識じゃなくて博士と私とルート、
数学に関しては饒舌だけども不器用な博士と、子どもながら博士と
そして、記憶がなくなると分かっていてもそれを見守りながら博士
実は、高校生の頃に読んだのだけれど、博士の話で出てくる友愛数の話は今でも覚えていた。
物語で読んだ知識が心に残ってたことが嬉しかったです。
では次回。