「シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」(p.162)
学校に行けなくなってしまった主人公が「西の魔女」と呼ばれるおばあちゃんのもとで、魔女修行に勤しみながら心を幸せに保つための生き方を教えてもらう。
魔女修行と言っても決して魔法が使えるように鍛錬するわけでなく、自然の中で規則正しく生きることで心を豊かにする考え方を学んでいく。
おばあちゃんの考え方がとても素敵で、現代で生きていると感じるとげとげした空気に心がやさぐれてしまったときに実践してみたくなる教えがあふれていた。
物語の中でもおばあちゃんの言葉に触れるたびに、主人公の心が軽くなっていくのが自分のことのように分かるような気がした。
最初に読んだのは中学生の時だったのであまり覚えてないシーンも多かったけど、中学生のころに読んだからこそ影響された言葉もあっただろうな。
そんな中でも、野いちごを摘んでジャムを作る場面はすごく印象に残っていて、いつか森の中でジャム作りをしてみたかったりする。
大人になった今だからこそ読み直したい作品ですね。
では次回。