カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

「好きな歌詞」について(andymori編)

近頃は気温も下がり、過ごしやすい気候になりつつある中で、相も変わらず家で本を読んだり文を書いたりしている訳ですが。

 

最近買った本にこんなものがありました。

 

Sunrise&Sunset 小山田壮平詩集

Sunrise&Sunset 小山田壮平詩集

 

 

ぼくは初めて”詩集”というものを買ったのです。

 

作者は元andymoriのGt.Voであり、現在はソロやALというバンドで活動する小山田壮平さん。

 

昔からandymoriの音楽が好きで聞いていた身としては、こんなにもストレートに小山田さんの言葉が溢れている本を買わずにはいられず、気づいたらamazonnのボタンをぽちっとしていたわけです。

 

この本を読んで改めてandymoriの歌詞に触れて、その素朴でありながら時として鋭さを持った言葉たちがより好きになりました。

 

そんなわけで、ぼくの好きな歌詞を載せながら小山田壮平さんが紡ぐ歌詞を紹介していきたいなと思います。

 

  •  光

分かるかい?砂に書いた文字も石に刻んだ名前も

波と風に消えていくから 今君の手に触れたいんだ(4thアルバム/光)

 

軽快なリズムで流れるメロディとドラムの疾走感が印象的なナンバー。

 

ほんとにいつ聞いても前を向く気力が湧いてくる素敵な曲です。

 

そんな「光」からの一節。

 

andymoriの歌詞が惹きつける理由の一つが、どこまでも愚直でストレートな言葉。

 

ただ君の手に触れたい。

それだけなのだ。

 

どれだけ君を愛しているとか、リアルな恋愛模様とか。そんなものは関係ない。

 

この一節だけでも、純粋無垢な少年の気持ちが伝わってくる。

 

小山田さんが紡ぐ言葉にはそんな少年心を宿した部分を感じ取ることができるから、心に沁みるのかもしれない。

 

と、少年心を忘れたくない自分は、「うんうん」と頷きながら聴いてます。

 

  • Sunrise&Sunset

Sunrise&Sunset 嘘つきは死なない

Sunrise&Sunset 争いは止まない

Sunrise&Sunset 欲しいものは尽きない

Sunrise&Sunset 悲しみは消えない(3rdアルバム/革命)

 

お次は僕の大好きな曲である「Sunrise&Sunset」サビより。

始めてandymoriを知った曲でもあるこの曲。

 

この歌詞からも分かる通り、andymoriは決して明るい前向きな歌詞だけを歌うバンドではない。

 

世の中に対する皮肉や諦め。

決してポジティブな部分ばかりがあるわけではないと知りながら、唄っている。

 

ただ、それだけではない。

 

その前提はあれど、諦めて落ち込むのではなく、開き直って空回ってでも歌う。

 

だからこそ一つ一つの言葉が、ずしんと重みを持って伝わってくる。

 

この歌詞もこの部分に注目すると、世の中に対しての鬱屈とした感情が感じられるが、全体を聴くとまた印象は変わるはずなので、ぜひ一曲通して。

 

  • Peace

こんな儚い世界の中に信じた歌がある

こんな儚い世界の中に信じた人がいる(3rdアルバム/革命)

 

実家から遠く離れた場所で聴くと、泣いてしまうこと請け負いの一曲。

 

今も聞きながら涙ぐんでしまった。言い訳するが、絶対皆なるから。

 

「Peace」は本当に好きな歌詞がたくさんあるのだけれど、やはり曲の最後で流れるこの言葉をピックアップしたい。

 

この歌詞には自分がandymoriの好きな部分が全て詰まっていると言える。

それぐらい魅了された言葉だった。

 

少年のような純情さと、世の中へのアンチテーゼ。

 

この短い文章の中に、小山田壮平さんのandymoriで表現したかった想いが表れているような気がするのです。あくまで個人的な見解ですけど、、

 

あくまで現実をまっすぐ見据えながらも、前を向くことをやめはしない。

嘘でもいいから、欠片ほどの希望を探している。

 

そんなandymoriの言葉が、小山田壮平さんの言葉が、

いつでも現実で生きるぼくらに勇気をくれる。

 

彼らが紡ぐ言葉たちに、助けられているなと実感する毎日なのです。

 

 

いかがでしたか?

 

少しでも興味を持っていただけたなら、今すぐYouTubeなりアップルミュージックなりに駆け込んで、黙々と聞きこんで欲しいところです。

 

ついでに言うなら、ソロ名義のアルバムが最近発売されたのでそちらも、、。

 

後半、押し付けみたいになってしまったけど、それぐらいおすすめしたいアーティストなので、ぜひ歌詞を見ながら「聴いて見て」くださいね。

 

あと、曲の解釈はあくまで個人的な意見なので、読んでくれた人も歌詞から伝わる想いを掬い取って、自分なりに濾してどんなものができるのか試して欲しいな。

 

では次回。