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「偉大なるしゅららぼん/万城目学」の感想と紹介

86.偉大なるしゅららぼん/万城目学

 

「しゅららぼん、だな」(p.380)

 

偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)

偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫)

  • 作者:万城目 学
  • 発売日: 2013/12/13
  • メディア: 文庫
 

 

滋賀の地で琵琶湖から特殊な力を授かった「湖の民」である日出本家と、同じく特殊な力を持つ棗家との間で起きる戦いを描いた、万城目学の長編小説。

 

タイトルから全く内容が浮かばない本作。
読み終わった後も、この物語をなんて形容したらいいのか分からない。

主人公の涼介は高校入学を機に日出本家が絶大な権力を持つ地「石走」にやってくると、船での登下校赤い制服での通学など、日出本家が住むお城での日常に翻弄されながらも、何とか高校生活を楽しもうとする。

 

しかし、日出家の跡継ぎである淡十郎馬に乗って移動する彼の姉清子、ライバルである棗家の長男広海など、個性豊かな登場人物たちとの関わりの中で、しょっちゅうトラブルに巻き込まれていく。

 

また、この世界では特殊な力が存在してはいるものの、滋賀が舞台ならではの現実的な描写もあちらこちらに出てくるので、その不思議な世界観も魅力的だった。

 

コメディ要素も多く盛り込まれていて
個人的には流しそうめんを食べてからカルムをするシーンが好き。

 

最終的にかなり壮大な戦いが繰り広げられるのだけど
あくまで戦いの場は滋賀であり、主人公たちが県外に出ることは一切ない。

 

それにもかかわらず、ここまで世界大戦のような雰囲気が醸し出されるのは、琵琶湖の雄大が影響しているのかもしれない。知らないけど。

 

ちなみに好きなキャラは細眉の葛西
なんかストレートな馬鹿って癒される。

 

では次回。