カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「滅びの前のシャングリラ/凪良ゆう」の感想と紹介

238.滅びの前のシャングリラ/凪良ゆう 愛情はどうしても平等には振り分けれらず、それぞれの心に沿った自由な選択があるだけだ。(p.95) 滅びの前のシャングリラ (中公文庫) 作者:凪良ゆう 中央公論新社 Amazon 平和に見える世界でひっそりと絶望していた登…

「傲慢と善良/辻村深月」の感想と紹介

237.傲慢と善良/辻村深月 しかし、この世の中に、「自分の意思」がある人間が果たしてどれだけいるだろう(p.283) 傲慢と善良 (朝日文庫) 作者:辻村 深月 朝日新聞出版 Amazon 結婚式を目前に控えていたなか、突然、姿を消した婚約者のゆくえを探す渦中で浮…

「鏡の国/岡崎琢磨」の感想と紹介

236.鏡の国/岡崎琢磨 「いつかは失われるもの、いつかは失われるとわかっているものに、決して自分の一番の価値を置いてはいけないのです」(p.272) 鏡の国 作者:岡崎 琢磨 PHP研究所 Amazon 大御所ミステリー作家の遺稿から削除されたエピソードをめぐって…

「水車小屋のネネ/津村記久子」の感想と紹介

235.水車小屋のネネ/津村記久子 「自分が元から持っているものはたぶん何もなくて、そうやって出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きてるって。」(p.438) 水車小屋のネネ 作者:津村 記久子 毎日新聞出版 Amazon 家庭の事情から家を飛びだし…