2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧
66.満月の泥枕/道尾秀介 まるっきりの嘘なんて、けっこう誰も信じねえもんだよ。(p.170) 満月の泥枕 (光文社文庫) 作者:秀介, 道尾 発売日: 2020/08/06 メディア: 文庫 姪と下町の古びたアパートに住む主人公が、泥酔した夜の公園で見た奇妙な光景をきっか…
近頃は気温も下がり、過ごしやすい気候になりつつある中で、相も変わらず家で本を読んだり文を書いたりしている訳ですが。 最近買った本にこんなものがありました。 Sunrise&Sunset 小山田壮平詩集 作者:小山田 壮平 発売日: 2020/08/31 メディア: 単行本 ぼ…
65.そして二人だけになった/森博嗣 自然には、権利など、最初からない。(p.29) そして二人だけになった Until Death Do Us Part (講談社文庫) 作者:森博嗣 発売日: 2018/09/14 メディア: Kindle版 海峡大橋を支えるアンカレイジの内部に…
64.明るい夜に出かけて/佐藤多佳子 世界から色がなくなる俺的造語「失色」状態の時でも、好きな深夜ラジオは、色あせなかった。(p.30) 明るい夜に出かけて(新潮文庫) 作者:佐藤多佳子 発売日: 2019/10/18 メディア: Kindle版 ある事件から心に傷を負って…
63.ボトルネック/米澤穂信 「瓶の首は細くなっていて、水の流れを妨げる。」(p.284) ボトルネック(新潮文庫) 作者:米澤 穂信 発売日: 2014/11/28 メディア: Kindle版 死んだはずの姉が生きていて自分が存在しない世界で、生きる意味を求めて葛藤する主人…
62.サクリファイス/近藤史恵 自らの身を供物として差し出した月のうさぎの伝説のように、自分の身体をむさぼり食ってもらえれば、そのときにやっと楽になれるのではないかと。(p.76) サクリファイス(新潮文庫) 作者:近藤史恵 発売日: 2012/07/01 メディ…
61.四畳半タイムマシンブルース/森見登美彦 「タイムマシンだったりして」 恥じらうように小さな声だった。 物干し台の風鈴がちりんと鳴った。夏であった。(p.65) 四畳半タイムマシンブルース (角川書店単行本) 作者:森見 登美彦 発売日: 2020/07/29 メデ…