カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「崩れる脳を抱きしめて/知念実希人」の感想と紹介

71.崩れる脳を抱きしめて/知念実希人 だから、私たちは慌てて新しい人生の意味を探すの。残された時間で、なにかを遺したい、なにか意味のあることがしたいってね。(p.104) 崩れる脳を抱きしめて 作者:知念 実希人 発売日: 2017/09/15 メディア: 単行本(…

「さよならの言い方なんて知らない。/河野裕」の感想と紹介

70.さよならの言い方なんて知らない。/河野裕 「たいていの物事はフィクションから始まる。 そのフィクションに現実が出会う瞬間に、心の底から憧れる」(p.10) さよならの言い方なんて知らない。 (新潮文庫nex) 作者:裕, 河野 発売日: 2019/08/28 メディア…

「盤上の向日葵/柚木裕子」の感想と紹介

69.盤上の向日葵/柚木裕子 将棋の駒は美術品じゃねえ。眺めてるだけじゃ死んでいるのと同じよ。駒は指してこそ生きる。(下・p.94) 盤上の向日葵 作者:柚月裕子 発売日: 2017/11/07 メディア: Kindle版 名匠の将棋駒を胸に抱いた白骨死体を巡り、二人組の刑…

「あと少し、もう少し/瀬尾まいこ」の感想と紹介

68.あと少し、もう少し/瀬尾まいこ 俺はハングリーではない。だけど、負けるにはいかない。(p.230) あと少し、もう少し (新潮文庫) 作者:瀬尾 まいこ 発売日: 2015/03/28 メディア: 文庫 所属している部活もばらばらの六人が中学最後の駅伝大会に向けて集…

「旅のラゴス/筒井康隆」の感想と紹介

67.旅のラゴス/筒井康隆 人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。(p.122) 旅のラゴス(新潮文庫) 作者:筒井康隆 発売日: 2018/08/10 メディア: Kindle版 高度な文明を…