カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「赤と青とエスキース/青山美智子」の感想と紹介

148.赤と青とエスキース/青山美智子 どちらの立場になっても、私はいつも自分から先に手を放してしまう。待っていられないのだ。熱すぎるのも、冷たすぎるのも。(p.30) 赤と青とエスキース 作者:青山 美智子 PHP研究所 Amazon これから先の将来に不安を抱…

「隻眼の少女/麻耶雄嵩」の感想と紹介

147. 隻眼の少女/麻耶雄嵩 「簡単よ。私にとって万物の言葉の整合が大事なの。」(p.183) 隻眼の少女 作者:麻耶 雄嵩 文藝春秋 Amazon 隻眼の少女探偵は山奥の寒村で突如として起きた連続殺人事件を解決するべく立ち向かうが、18年の時を経て、惨劇は再び繰…

「ダック・コール/稲見一良」の感想と紹介

146.ダック・コール/稲見一良 リョコウバトという鳥は、過ぎ去ったある時代の天空を翔ぬけたパッセンジャーの大集団であり、サムという名の一青年は、今はもう還ることのないある時ある所の、豊穣の自然に触れることのできた幸運者であり、彼もまた時の流れ…