カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「同志少女よ、敵を撃て/逢坂冬馬」の感想と紹介

143.同志少女よ、敵を撃て/逢坂冬馬 「私の知る、誰かが…自分が何を経験したのか、自分は、なぜ戦ったのか、自分は、一体何を見て何を聞き、何を思い、何をしたのか…それを、ソ連人民の鼓舞のためではなく、自らの弁護のためでもなく、ただ伝えるためだけに…

「愛なき世界/三浦しをん」の感想と紹介

142.愛なき世界/三浦しをん たとえ終わりがなく、はかない行いだったとしても。だから無駄だ、ということにはならない。(上 p.236-237) 愛なき世界(上) (中公文庫) 作者:三浦しをん 中央公論新社 Amazon 洋食屋の料理人見習いとして働く主人公が恋をした…

「丸太町ルヴォワール/円居晩」の感想と紹介

141.丸太町ルヴォワール/円居晩 「言の葉を吹いて、寿と為す、だから言吹き。君に相応しい呼び名だろう?」(p.73) 丸太町ルヴォワール (講談社文庫) 作者:円居挽 講談社 Amazon とある屋敷で起きた事件の裏側で繰り広げられていた謎の女との魅惑的な邂逅が…