2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
31.四畳半神話大系/森見登美彦 「成就した恋ほど語るに値しないものはない」(p.94) 四畳半神話大系 (角川文庫) 作者:森見 登美彦 発売日: 2008/03/25 メディア: 文庫 薔薇色のキャンパスライフを想像しながらも、程遠い現実を四畳半で過ごす私と個性豊かな…
30.また、同じ夢を見ていた/住野よる 「人生とは、ヤギさんみたいなものね」 「なんだよそりゃ」 「素敵な物語を読むと思うの。私、この本を食べて生きていけるかもって」(p.77) また、同じ夢を見ていた (双葉文庫) 作者:住野よる 発売日: 2018/08/10 メデ…
29.パラレルワールド・ラブストーリー/東野圭吾 彼女は見つからなかった。 まるで蜃気楼のように消えてしまった。(p.12) パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫) 作者:東野 圭吾 発売日: 1998/03/13 メディア: 文庫 ベストセラー作家東野圭吾のSF…
28.カラスの親指/道尾秀介 親指が力を貸した人差し指は、難なく小指と寄り添うことができた。 「きっと、そういうことなんだと思いますよ」(p.240) カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫) 作者:道尾秀介 発売日: 2012/10/1…
27.宝島/真藤順丈 「おれたちの英雄さぁね」(p.59) 【第160回 直木賞受賞作】宝島 作者:真藤 順丈 発売日: 2018/06/21 メディア: 単行本 終戦後の沖縄を舞台に少年少女の青春と成長を描く、第160回直木賞を獲得した真藤順丈の長編小説。 米兵基地から物資…
26.十角館の殺人/綾辻行人 ○○○○○○○です。(p.○○) 十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫) 作者:綾辻行人 発売日: 2013/04/19 メディア: Kindle版 ”Another”などのホラー作品でも有名な綾辻行人の新本格ミステリの歴史に残る金字塔とも言われ…
25.葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午 自分の可能性を信じる人間だけが、その可能性を現実化できる資格を持つ。(p.465) 葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) 作者:歌野 晶午 発売日: 2017/12/05 メディア: Kindle版 刊行当時あらゆるミステ…
24.冷たい校舎の時は止まる/辻村深月 「・・・お前ね、自分の痛みより先に他人の痛みに気付くようだとなかなか幸せになれねぇよ」(下 p.375) 冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫) 作者:辻村深月 発売日: 2012/09/28 メディア: Kindle版 辻村深月の…
23.そしてミランダを殺す/ピーター・スワンソン 人は誰だって死ぬのよ。 少数の腐った林檎を神の意志より少し早めに排除したところで、どうってことないでしょう?(p.42) そしてミランダを殺す (創元推理文庫) 作者:ピーター・スワンソン 発売日: 2018/02/…
22.折れた竜骨/米澤穂信 理性と論理は魔術をも打ち破る。(下 p.172) 折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア) 作者:米澤 穂信 発売日: 2010/11/27 メディア: 単行本 12世紀末のヨーロッパを舞台に、魔法が存在する世界で起きるミステリーを描いた米澤穂信の…
21.medium メディウム/相沢沙呼 死者が安らぐことはない。 けれど、生者に寄り添うことは、できる。(p.92) medium 霊媒探偵城塚翡翠 作者:相沢沙呼 発売日: 2019/09/11 メディア: Kindle版 霊を感じることができる美しい女性霊媒師である翡翠と推理…
20.壁の男/貫井徳郎 壁の男 (文春文庫) 作者:貫井徳郎 発売日: 2019/11/07 メディア: Kindle版 北関東の小さな町で家の壁に色鮮やかで稚拙な絵を描く一人の男の半生を紐解くミステリー。 正直、貫井徳郎さんは最初に読んだときは登場人物の性格が無機質で苦…
19.その可能性はすでに考えた/井上真偽 「『奇蹟』は世界で最も美しい真実です」(p.79) その可能性はすでに考えた (講談社文庫) 作者:井上真偽 発売日: 2018/02/15 メディア: Kindle版 この世に奇蹟があることを信じる探偵が、カルト宗教団体の集団自殺の…
18.百貨の魔法/村山早紀 「世界には、魔法も奇跡も、きっとあるって信じてますから」(p.80) 百貨の魔法 作者:村山 早紀 発売日: 2017/10/05 メディア: 単行本 地方の商店街に建つ百貨店で働く人々が、その中で起こる不思議な出来事に出くわしながら、時代…
17.ジェリーフィッシュは凍らない/市川憂人 残された作業はそう多くない。 ー私自身を、この雪の牢獄から消し去るだけだ。(p.13) ジェリーフィッシュは凍らない (創元推理文庫) 作者:市川 憂人 発売日: 2019/06/28 メディア: 文庫 航空する飛行船の中で起…
16.アルケミスト 夢を旅した少年/パウロ・コエーリョ 『幸福の秘密とは、世界のすべてのすばらしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ』」(p.40) アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫) 作者:パウロ・コエーリョ,山川 紘矢,山川 亜希…
15.戦場のコックたち/深緑野分 人生の楽しみは何かと問われたら、僕は迷わず「食べることだ」と答えるだろう。(p.11) 戦場のコックたち (創元推理文庫) 作者:深緑 野分 発売日: 2019/08/09 メディア: Kindle版 第二次世界大戦にアメリカ軍の特技兵として参…
14.AX/伊坂幸太郎 何が大変なのかは関係がない。 世の中の人間はどのような者も大変なのだから、どのような状況であろうとそれを労っておけば問題がない。(p.169) AX アックス (角川文庫) 作者:伊坂 幸太郎 発売日: 2020/02/21 メディア: Kindle版 「グ…
13.すべてがFになる/森博嗣 今は夏。彼女はそれを思い出す。(p.9) すべてがFになる THE PERFECT INSIDER S&Mシリーズ (講談社文庫) 作者:森博嗣 発売日: 2012/09/28 メディア: Kindle版 印象的な書き出しで始まる理系ミステリの先駆者、森博嗣の代表作…
12.恋文の技術/森見登美彦 こんなことを手紙に書かなくてもいいような気がする。 でも、書かなくてもいいようなことを書くのが手紙というような気もする。(p.225) ([も]3-1)恋文の技術 (ポプラ文庫) 作者:森見 登美彦 発売日: 2011/04/06 メディア: 文庫 …
11.夜のピクニック/恩田陸 みんなで、夜歩く。 ただそれだけのことがどうしてこんなに特別なんだろう。(p.414) 夜のピクニック(新潮文庫) 作者:恩田 陸 発売日: 2015/04/03 メディア: Kindle版 高校生活最後を飾るイベント、歩行祭を舞台にした恩田陸の青…
10.さよなら妖精/米澤穂信 「ああ、いいよ、差し上げる。 傘と本は貸したら帰ってこないものだから」(p.36) さよなら妖精 (創元推理文庫) 作者:米澤 穂信 発売日: 2013/10/18 メディア: Kindle版 「古典部シリーズ」で有名な日常系ミステリーの旗手、米澤…
9.ZOO 1/乙一 私は知った。 死とは、喪失感だったのだ。(p.192) ZOO 1 (集英社文庫) 作者:乙一 発売日: 2013/05/14 メディア: Kindle版 ホラー作家乙一の様々なジャンルの物語が綴られた短編集。1と2があるけど1の方が好き。ハラハラする話から残酷な話…
8.かがみの孤城/辻村深月 そんな奇跡が起きたらいいと、ずっと、願っている。 そんな奇跡が起きないことは、知っている。(p.3) かがみの孤城 作者:辻村深月 発売日: 2017/06/02 メディア: Kindle版 学校に行けない子どもたちが鏡の中の城で願いを叶える鍵…
7.青の炎/貴志祐介 瞋りの炎は際限なく燃え広がり、やがては、自分自身をも焼き尽くすことになる(p.328) 青の炎 (角川文庫) 作者:貴志 祐介 発売日: 2012/12/04 メディア: Kindle版 ”鬼才”貴志祐介の感動の長編倒叙ミステリー。 犯人視点で物語が進み、動…
6.七回死んだ男/西澤保彦 親戚が入り乱れて座布団を互いにこれでもかこれでもかと叩き合ってる光景は何と申しましょうか地獄絵図さながらである。(p.241-242) 新装版 七回死んだ男 (講談社文庫) 作者:西澤保彦 発売日: 2017/09/15 メディア: Kindle版 SFミ…
5.蜜蜂と遠雷/恩田陸 世界に溢れている音楽を聴ける者だけが、自らの音楽をも生み出せるのだから。(p.393) 蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫) 作者:恩田陸 発売日: 2019/04/10 メディア: Kindle版 2017年の直木賞と本屋大賞をW受賞した恩田陸の長編小説。優勝…