カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

「百貨の魔法/村山早紀」の感想と紹介

18.百貨の魔法/村山早紀

 

「世界には、魔法も奇跡も、きっとあるって信じてますから」(p.80)

 

百貨の魔法

百貨の魔法

  • 作者:村山 早紀
  • 発売日: 2017/10/05
  • メディア: 単行本
 

 

地方の商店街に建つ百貨店で働く人々が、その中で起こる不思議な出来事に出くわしながら、時代の波に抗う百貨店を守ろうと売り場に立ち続ける話。


エレベーターガールやコンシェルジュなど百貨店ならではの職を持った人々が、色々な願いを抱えてやってくるお客さんに夢を与えるために奮闘する。


そして、百貨店で働いている人々にも抱えている思い出や夢があり、百貨店でおこる奇跡のような魔法を通じて昇華されていく。


章ごとに語り手が変わっていくけども、どの物語も人々の優しさや暖かさを感じる作品になっている。


幼い頃に感じる百貨店やデパートのわくわく感はなんなんだろう。
好奇心はずっと旺盛でいたいですね。

 

では次回。