カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「ノウイットオール あなただけが知っている/森バジル」の感想と紹介

221.ノウイットオール あなただけが知っている/森バジル 「この世界のこと一切もれなくぜーんぶ知るまでは、誰に何言ったって知ったかぶりだよ」(p.140) ノウイットオール あなただけが知っている (文春e-book) 作者:森 バジル 文藝春秋 Amazon とある街を…

「透明な夜の香り/千早茜」の感想と紹介

220.透明な夜の香り/千早茜 「香りは脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶されるから」(p.55) 透明な夜の香り (集英社文庫) 作者:千早茜 集英社 Amazon 古い洋館で家事手伝いをすることになった主人公は、その場所で客の望む香りを自在に作りだす調香師として…

「リボルバー/原田マハ」の感想と紹介

219.リボルバー/原田マハ 「絵を描いたその場所に、その絵は残らない。生産する場所と消費する場所は一致しないのは世の常です」(p.96) リボルバー (幻冬舎文庫) 作者:原田マハ 幻冬舎 Amazon パリのオークションに持ちこまれた、ゴッホの自殺に使われたと…

「レーエンデ国物語 月と太陽/多崎礼」の感想と紹介

218.レーエンデ国物語 月と太陽/多崎礼 ならばもう忘れてしまおう。両親のことも、恐ろしい夜のことも、忘れてしまおう。(p.50) レーエンデ国物語 月と太陽 作者:多崎礼 講談社 Amazon 屋敷から逃げだした名家の少年は、辿りついた村で出会った少女ととも…