世界に溢れている音楽を聴ける者だけが、自らの音楽をも生み出せるのだから。(p.393)
2017年の直木賞と本屋大賞をW受賞した恩田陸の長編小説。
優勝した者は音楽界を制すると言われる芳ヶ江国際コンクールで
この物語は群像劇となっており、4人の主人公がそれぞれの過去や今の生活、音楽と向き合いながらコンクールを戦い抜いていく。
彼らが演奏していくごとに心境が変化して、成長していくのが読ん
ただ、この作品では決してピアノ演奏などの華やかで煌びやかなス
コンクールにかけるまでの準備、そして一度の演奏で全てが決まる
正直なことを言うと、音楽に優劣をつけて一番を決めるのは複雑な気持ちになってしまう。音楽は楽しむものだと思っていたから。
だけども、それでも一番を決めなければならない審査員の心境。そして、作曲者の表現に忠実な演奏を重視し、独創性があまり評価さ
まだ映画は見てないけど、音楽を題材にしているので映像映えしそう。
では次回。