カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

「パラレルワールド・ラブストーリー/東野圭吾」の感想と紹介

29.パラレルワールド・ラブストーリー/東野圭吾

 

彼女は見つからなかった。

まるで蜃気楼のように消えてしまった。(p.12)

 

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

  • 作者:東野 圭吾
  • 発売日: 1998/03/13
  • メディア: 文庫
 

 

ベストセラー作家東野圭吾のSF恋愛ミステリー。


東野圭吾さんの本は何冊かしか読んだことないけども、タイトルと表紙に惹かれて読んでみた。


かつて一目惚れした女性が親友の恋人となった世界と自分の恋人となった2つの世界。


主人公は交互に繰り広げられるパラレルワールドの中であやふやで断片的な記憶に気づき、やがて親友、恋人との関係、そして交わる2つの記憶に翻弄されていく。


終盤に行くに従って、先行きの怪しさに不安が募って一気に読み進めてしまった。


東野圭吾は複雑な人間関係を描くのが上手いなぁ。
こんなの書いてたら頭こんがらがりそうになりそうですが。

  

では次回。