カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

「そしてミランダを殺す/ピーター・スワンソン」の感想と紹介

23.そしてミランダを殺す/ピーター・スワンソン

 

人は誰だって死ぬのよ。

少数の腐った林檎を神の意志より少し早めに排除したところで、どうってことないでしょう?(p.42)

 

 

ホロヴィッツと並んで今最も勢いのあるミステリー作家、スワンソン出世作


海外ミステリーはあまり読めていなかったので、そろそろ読まなければと思ってたところでタイトルが気になった。


妻に浮気をされた資産家のテッドと、小説家の娘で殺人を肯定化しているリリーの2人の視点から物語が進んでいく。


偶然出会った2人が妻の殺害計画を立て、いざ決行するという場面で幾人もの思惑が交差して物語は急展開していく。


ミステリーというよりはサスペンスの色が強かった。

最後の場面はいい意味で裏切られたな。

 

そして、リリーのキャラが魅力的。終始登場人物の男性は振り回されていた。


原題は「The Kind Worth Killing」
まったくその通りの内容。

 

では次回。