「きみの好きにするがいい。きみのやりたいようにすればいい。ただ、きみには自分が何をしたいのか、まったくわかっていないだろうけどね」(p.65)
美少女の首にハサミをつきたて殺害する猟奇殺人鬼「ハサミ男」は
一人称のわたしと三人称の警察視点で展開される、覆面作家の殊能
第13回メフィスト賞受賞作。
死体の第一発見者である「ハサミ男」は自分が犯人にされかねないと思
一方、警察側も「ハサミ男」による連続殺人だと断定し、調査を進めて
ハサミ男側の視点では自分も殺人犯のはずなのに、殺人犯を探すために色
そして、物語がラストに近づくにしたがってとんでもない勘違いを
タイトルから想像するほど凄惨な描写は少なく、ユーモアも交えな
残念なのは作者の殊能将之さんはすでに亡くなっていて、新しい作
では次回。