カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

「巴里マカロンの謎/米澤穂信」の感想と紹介

38.巴里マカロンの謎/米澤穂信

 

ぼくたちはお互いに見張り合い、助け合って、心穏やかで無害で易きに流れる、誰にも迷惑をかけない小市民になろうと誓い合ったのだ。(p.32)

 

巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)

巴里マカロンの謎 (創元推理文庫)

  • 作者:米澤 穂信
  • 発売日: 2020/01/30
  • メディア: 文庫
 

 

相変わらず甘いものに目がない小佐内さんとそれに付きあう小鳩くが平穏な日常を過ごし無害な小市民を目指す、その最中に謎に出くわす短編集。


11年ぶりの新作。懐かし過ぎて店頭に置いてあるのを見てすぐ買ってしまった。


今作もスイーツがらみの謎がたくさん登場して2人のコンビが進んで、、では決してなく謎を解いていく。


4つの中だと揚げパンの話が好き。複雑そうに見せて簡単な話。揚げパンも食べたくなるし。


日常の謎というのは日本独自のミステリーのジャンルらしい。
名探偵が登場するわけでもなく人が無闇に死ぬわけでもない。


日々自分たちが生活してる中で起こる不思議な出来事に目を向ける

 

そんな日常の謎というジャンルの本が好きだし、現実でも分からないを興味なく素通りする人にはなりたくないなぁとも思う。

 

では次回。