カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

「夏への扉/ロバート・A・ハインライン」の感想と紹介

45.夏への扉/ロバート・A・ハインライン

 

彼は、その人間用のドアの、少なくともどれかひとつが、夏に通じているという固い信念を持っていたのである。(p.8-9)

 

夏への扉

夏への扉

 

 

「SF作家の御三家」とも言われるハインラインが、1957年に書き上げた古典SFの不朽の名作。


夏への扉を探している猫の表紙が目印。


主人公のダンは最愛の恋人と親友に裏切られ、冷凍睡眠により30年後の未来に飛ばされる。


飼い猫のピートを過去に残したまま。


未来で目が覚めた主人公は、過去に残してきたピートと親友の義娘である少女リッキーを想いながらも、未来で生き抜くため奮闘する。


都合が良い展開もあるが、50年前に書かれた作品とは思えない未来設定と読後感の爽やかさが印象的。


古典SFの中では非常に読みやすいと思うので、タイトルや猫に惹かれて興味を持った人はぜひ。

 
それにしても、夏が来るの早すぎないですか。8月溶けそうなんですけど。

 

では次回。