カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「硝子の塔の殺人/知念実希人」の感想と紹介

172.硝子の塔の殺人/知念実希人 人間は最も大事にしているものを踏みにじられたとき、他人を殺すんだ(p.472) 硝子の塔の殺人 作者:知念 実希人 実業之日本社 Amazon 硝子の塔がそびえ立つ館に集められたゲストたちは、館内で巻き起こる不可解な事件の数々…

「か「」く「」し「」ご「」と「/住野よる」の感想と紹介

171.か「」く「」し「」ご「」と「/住野よる 「皆、何を知って色んな人を好きになるんだろう」(p.10) か「」く「」し「」ご「」と「(新潮文庫) 作者:住野よる 新潮社 Amazon 少しだけ特別な力を持った5人の高校生は、そのせいでお互いへの気持ちに戸惑い…

「神のロジック 次は誰の番ですか?/西澤保彦」の感想と紹介

170.神のロジック 次は誰の番ですか?/西澤保彦 わたしたち人間はね、自分が信じるものしか事実とは認めないの。たとえそれが嘘でも、ね。(p.81) 神のロジック 次は誰の番ですか? (コスミック文庫) 作者:西澤保彦 コスミック出版 Amazon 世界のどこにある…

「流浪の月/凪良ゆう」の感想と紹介

169.流浪の月/凪良ゆう 世間は別に冷たくない。逆に出口のない思いやりで満ちていて、わたしはもう窒息しそうだ。(p.117) 流浪の月 (創元文芸文庫) 作者:凪良 ゆう 東京創元社 Amazon 動くことのない事実と決して理解されない真実の狭間で揺れ動く二人の男…

「黒牢城/米澤穂信」の感想と紹介

168.黒牢城/米澤穂信 考え尽くして決したことには、その結果はどうであれ、村重が悔いることはない。だが、考えが及んでいなかったことにはーーー薄い、紙のように薄い、悔いが残る(p.261) 黒牢城 (角川書店単行本) 作者:米澤 穂信 KADOKAWA Amazon 織田信…