カタコトニツイテ

頭のカタスミにあるコトバについて。ゆる~い本の感想と紹介をしています。

「サブマリン/伊坂幸太郎」の感想と紹介

32.サブマリン/伊坂幸太郎

 

「全力投球を馬鹿にしてくる奴がいたら、そいつが逃げてるだけだ」(p.152)

 

サブマリン (講談社文庫)

サブマリン (講談社文庫)

 

 

いつも貧乏くじを引きがちな武藤と、自由奔放で傍迷惑な上司陣内2人の家庭裁判所調査官が犯罪を犯した少年たちを救う話。


「チルドレン」に続いて武藤と陣内が登場する。
大好きな作品の続編。


19歳で無免許運転を繰り返し、人を死なせてしまった少年。
世間は同情の余地もないと非難する。


陣内はそんな中、相変わらず言動は乱暴で何を考えてるか分からないけども、勝手な決めつけをせずに少年たちと向き合う。


この世の全ての犯罪者が更生の余地のない悪人だったならば話は簡単で。


でも現実はそんなこともなく、救ってあげられる人たちが少なからずいる。

 

特に少年犯罪に関して。


そんな時に陣内のような存在が必要なんだろう。
まぁ現実だとすぐ炎上しそうだけど。

 

では次回。