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「死体を買う男/歌野晶午」の感想と紹介

76.死体を買う男/歌野晶午

 

死体を買う男 (講談社文庫)

死体を買う男 (講談社文庫)

  • 作者:歌野 晶午
  • 発売日: 2001/11/15
  • メディア: 文庫
 

 

江戸川乱歩の未発表作と噂される原稿を巡り主人公が奔走する中、その作品内では並行して乱歩が事件を解決するべく立ち回る、歌野晶午本格ミステリー。

 

めちゃくちゃ久しぶりに読む歌野さん。
高校生ぶりかもしれない。

 

この作品では作中作と言われる手法が使われていて、小説内にもう1つの作品が挟まる入れ子構造になっている。

 

小説内の作品はまるで江戸川乱歩を彷彿とさせるように書かれており、南紀白浜で女装をした学生が首吊り自殺を遂げる事件を乱歩が捜査する様子が描かれている。

 

時代がかった作品内の事件も魅力的なのだけど、それと並行して進む現実世界では、この作品を巡って泥沼の闘争が繰り広げられる。

 

最終的に現実とどうリンクするのかと予想を張り巡らせながら読んでいたら、あれよあれよと思いもよらない展開に。

 

タイトルを気にして、そっちにばかり焦点を置いていた。
まんまと作者の掌で転がされてたな。

 

では次回。